科学組実験室


たつまきの種類
   日本では「竜巻」と呼ばれますが、同様の自然現象は世界中のあちこちで観測されます。一番強いたつまきが発生するのはアメリカ、次いでインド、そしてイギリスとオーストラリア。日本はそのもう少し下になります。
 ドイツやフランスでは「トロンベ」、イタリアやスペインでは「トロンバ」、ロシア語では「スミリッチ」、フィリピンでは「イポイポ」というような名称で呼ばれています。 今、挙げた国では竜巻を種類に分けて別の名前で呼ぶようなことはありませんが、たつまきの本場、アメリカでは、陸上たつまき(トルネード / tornado)、空中たつまき(ファネル・アロフト / funnel aloft)、水上たつまき(ウォータースパウト / waterspout)の3つに分類しています。
 陸上たつまきは、巨大な逆円錐形のロート雲を持つことが多く、地表に達した強力な渦は大きな被害を与えます。空中たつまきは雲底からロート雲が垂れ下がっているだけで、地表には影響を与えません。水上たつまきのロート雲は水面に向かってさがっていて、その下の目に見えない渦が水面に達しています。渦が強くなると、水面上の空気が高速で回転するために水面が荒れて、海面上にものすごい水煙が立ちます。
 
陸上たつまき 水上たつまき



たつまきの構造
   たつまきの中心部は異常な低圧になっていて、周囲の空気が猛烈な勢いで中心部に引き込まれて上昇していき、空気は低圧部に行くにつれて膨張し冷されます。湿った空気が冷されると雲や霧が発生し、それらは空気の流れに従って渦を巻きながら上昇していきます。これがたつまきによく見られるロート雲の正体です。
 海上の空気は、陸上の空気よりも湿度が高いので、海上たつまきではその強さの割に発達したロート雲が見られることがありますが、決して、海の水を上空に巻き上げているわけではありません。同様の理由で、地表の空気が乾燥しているために、陸上たつまきではロート雲の存在が確認できないこともあります。

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